乗るのが怖いからの脱却 中編 (号外2)

乗るのが怖いからの脱却 中編

京都駅に着いて、思った事があった。それは「思ってた以上に新幹線や電車を怖がり過ぎていた」という事だった。

新幹線は快適だった。あと幸せだった、好きなものに乗っている事が当たり前に思えて笑みを浮かべていた。

京都駅に直結のホテルだったので荷物を預けて、さあ出発です!

2日間の地下鉄バスフリーパスを買った。地下鉄もバスも大丈夫な自信はあった、でも最初に乗った地下鉄はそこそこ混んでいて立って乗った。前になっちゃんと乗った時より全然混んでいたが大丈夫だった、思い込みもそこそこ大事なんだと思う。

地下鉄を降りてから、相手になっちゃんと京都に行った時に発作が出たことを伝えた。あと、地下鉄とバスは大丈夫だということも。「無理しなくて良いんだからね」と言ってくれた「ありがとう」と返した。

混んだバスの乗り方のコツとして、出来るだけ前しか見えない位置がオススメです。後ろのほうが混んでいるので、前に位置取って前を向いてたら気は楽です。

どうしても行きたい神社に行ったら行列になっていた。僕はそこで大吉を引いた、昔の彼女と2人で道に迷いながらたどり着いた神社だった。その時は2人とも大吉で、「2人で大吉は珍しいですよ」って言われたんだ。

次は二条城へ行きましたが、工事中でした。さてバス移動になりました、乗ってみると混んでるんです。ちょっとだけ「こんなに混んでるなんて聞いてないよ」と思いながら乗った。降りてから、「昔の僕だったら、あの混み具合は苦しかった」と正直に笑いながら言った。相手は「銀閣寺混んでたらどうする?」と聞かれて「外っていうか、自然の場所は大丈夫」と答えた。なっちゃんと行ったから大丈夫とは言えなかった。

銀閣寺の前にお昼ご飯を食べよう!という事になり、2人でブラブラ歩きながら見つけたお店で食事をした。美味しかった。

さて銀閣寺に向かいます!人は前に行った時と同じぐらいだっただろうか。

後ろから「マイナスイオンだね」と若いカップルの女の子が言っていた。「そうそう、前に行った時に僕もその通りだと思ったよ」と心の中で言っていた。

でも、季節が秋なのでみずみずしいという感じとは少し違った。紅葉も少しはじまっていた。美しかったです。

それから、蹴上まで歩こうという事になり、歩いた。

2人とも疲れてきた頃に、カフェに見えないカフェがあった。誰も入っていなかった。喜んで店内に入った、絶対に本業がカフェでないことが分かるカフェで好きだった。僕らは大体同じメニューを選ぶ。ブレンドコーヒーとベリーのデザートを注文した。デザートが想像の上をいっていたので驚いた。モンブランよりも美味しかったはずだ、店を出てからもデザートの話をしていた。

あと、「あんな雰囲気のお店をやりたいんでしょ?」と聞かれ「当たり!」と答えた。

元気に歩いていると「こんなに自分の体調が回復して、本当に幸せ」って思った

蹴上インクラインに到着した。若い女の子やカップルが着物を着ている姿が目立った。僕達も少しバカな写真をお互いで撮った。

まだ日没までに時間があったので、僕は八坂神社に行きたいと言った。急いで向かった。バスはもちろん大丈夫だった。祇園に近づくと人が多かった、でも何の問題も無かった。僕はなっちゃんからの勝守りを返す事だけを考えていたと言っても大袈裟ではなかった

まず、拝んで勝守りを返してから、相手に次の勝守りを買ってもらった。お金を渡して買ってもらった。おみくじを引くとやっぱり大吉だった。

今回の旅のミッションを達成した、気持ちは軽くなっていた。何より不安というものから解放されたような感覚があった。なっちゃんにもありがとうって思った。

おみくじに病気は全快するって2枚とも書かれていた。ありがとうございます。

夜には知恩院がライトアップされるとポスターがあって、行く事にした。

不思議な感じだった。ちょっとだけ寒くなってきてたけど、ちょうど良かったかな。僕たちは恋人ではないので、本当にライトアップの見ていたのだけど、現場でお仕事されてる方が「写真撮りましょうか?」と言ってくださったので撮ってもらったが暗過ぎて分からない写真になっていたがありがとうございますだ。

次に続く