パニック障害との付き合い方 前編 (51)

パニック障害との付き合い方 前編

ここしばらくパニック障害の発作や予期不安と疎遠になっている。良い事である

理由はあるに決まっている、これは自分の経験談になるので皆さんの役に立つか当てはまるかどうかは分からないけれども、マイナスにはならないと思うので書いておこうと思った。

二つあるのだけれど、まず一つ目から

夢の中でパニック発作になったのである。人生で初めての事だった。パニック障害になったのが14歳の時で今が36歳、22年間で初めてだった。

夢の中で自分は「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせながら客観的に自分に向き合っていた。それも、深呼吸をしながらだった。咄嗟にそうしたのだった。

鼻から4秒吸って、口から6秒かけて吐くって具合に。

そして夢から覚めた自分は動悸がしていたのだけれど、夢と同じように深呼吸を続けた。詳細に書けば、もう安定剤を飲みたかったのだけれど間に合わないという自覚があったので、自分でコントロールする以外に術が無かったと表現するのが正しい。

この体験は僕にとって、とても大きな経験になった。とても怖かったけれども、自分の頭と感覚でコントロール出来るものなのだと悟った、それも半分寝ぼけているような状態にもかかわらずだったのにも関わらずと言う所がさらにポイントで。

それから僕は、自分でコントロール出来るのだという自信が完全に不安に勝った事に気が付いて、予期不安や発作にはビクビクしていない。

まさか夢でコントロール体験をして、その後の目覚めで完全に自分のものにする事が出来て、パニック障害とうまく付き合っていけるようになるとは思っていなかった。

ただ、自分でコントロール出来るようになったのは、知識をつけて実践、応用していたからだと思っている。普段から心理学の勉強をしていたので、深呼吸というか呼吸の大切さとか、咄嗟の対応とか、取り組みをしていたのでそれが大きかったのではないかと思う。

その夢の克服体験をしてからというもの、全くと言って良いほどパニック発作に対してネガティブな感覚や感情を持たなくなっていた。寝た状態で対応できる人間なんだから、起きているのならそれは大丈夫ってね。

もう一つ大きな理由があったりしたので、それは後編で書こうと思う。

続く