なっちゃんとセントレアで飛行機を見る 前編 (22)

なっちゃんとセントレアで飛行機を見る 前編

なっちゃんと二人で旅行先を決める時に「飛行機見てみる?」と聞かれ「うん」と即答してセントレアに行くことが決まった。僕は飛行機に乗ったことが無いが、乗ってみたいとは思っていた。昔と違って今は、パニック障害への理解というか、認識が広がったのか、航空会社のホームページにパニック障害の方はこちらみたいに書いてある。素晴らしい時代だ

いつも飛行機が大きく見えると「あーもしかしたら爆撃機かもしれない!伏せろー」と言って、なっちゃんが「旅客機だから」というのが1セットだった、でも爆撃体制の爆撃機は見たことが無い

今回もレンタカー出発した、僕はとてもワクワクしていた。やっぱり男というのはエンジンで動くものが好きだと思う。

とても不思議なことに、パニック障害の不安を全く感じなかった場所がセントレアである。これから書いていくのだけれど、まず最初に、この心の安らぎを伝えたかった。

そうだ、セントレアへ向かう途中で、山道に入って少し見学したい所に寄らせてもらったのだけれど、そこを出てからの道を反対方向に行ってしまい、迷い込んだのをよく覚えている。めちゃくちゃ怖かった、旧つま恋の山道とは比べ物にならない本当の山道で、カーナビにも道が出ないので、通ったか通ってないかの記憶の答え合わせをしながらUターンしたりしてリカバリーして戻った。

人生で一番怖い道だった、でもパニック障害と無関係であったことが僕の自信になった。

なっちゃんに「怖かった?」と聞かれたので「一番怖かった」と素直に言ったら「戻れないかもって途中思ったでしょ?」と言ったので「うん」と即答したら「私も怖かったもん、あの倒れ掛かってた木が倒れたらもう通れないよね」と、なっちゃんにしては鈍臭くないリアルが、生々しかった。

なっちゃんの大好きな上司の出身地を通るころに「そろそろ運転交代しようか?」と言ってくれたので、コンビニに寄って、コーヒーと肉まんを買って一息ついた。

セントレアに近づくに連れて、飛行機が大きく見えるので、僕は「あれは爆撃機でないと目視確認できる!見方だ!」と言うとなっちゃんは「旅客機だって!大きくなってきたね」と笑う。

飛行機って、見るだけで子供心になれる気がするのは、僕だけだろうか?すごいと思う。でもパイロットになりたいとは思ったことが無い、レースをやっていてもレーサーになろうとも思わなかった、僕の夢は医師になることだった。どれも命がかかわる仕事だなって今思ったので書いておく。

今回も一泊二日だったのだけれど、ホテルに事前に「可能な限り低い階の部屋にしてください」とお願いしておいた。

さて、セントレアの駐車場に着きました!エレベーターがガラス張りで、閉所恐怖症対策バッチリである。(本来の目的でないかもしれないが、僕はそうだと思っている)歩くエスカレーターでJamiroquaiのVirtual Insanityを気取ってみたが、やはりあの動きは無理だった。

空港というのは、「心理学的にストレスを感じない造りになっているのではないか?」と思っているのは、僕だけだろうか?あの空間でなら、僕は苦なく仕事ができる気がする、もう少し早く知っていたら、人生変わっていたかも知れない!いや、僕は今の人生に満足しているのだ

次へ続く

今回の番号22番は飛行機をイメージして絵を添えました。本気は出してないですが、僕の美術は、中学生時代に一時だけ最高評価だったことを、下記のページで書いてありますので、気になっちゃったら読んでくださいとお伝えしておきます。

中学生のころ その3

2019.08.27

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